影は正直です。その人そのままに映ります。
人間の心は、表情、言動、行為に現れます。何を考えているのか、外からでは分かりませんが、真剣にその人のことを見ていると、何を考えているのかが分かってきます。世の中には、分からないことのほうが良いことも多いのですが、それでも人は知りたいという誘惑には負けてしまうのです。
日が照るときにしか、影はできません。人の動きと同時に影も動きます。
自分の心さえも揺れ動いて、良く分からなくなるのが人間です。
ましてや人の心など、すぐには分かりません。生きるということを考えると、欲得で動くのではなく、信念とか、何が正しいのかという観点で判断すると間違いがないと思います。少なくとも、自分の心の弱みにはならないのです。楽に生きられる、と言ったほうが良いでしょうか。
これから日差しがますます強くなります。自分の影を動かしてみて、自分という人間は何なのか、考えてみるのはいかがでしょうか。あくまでも人に見られていない場所をお勧めします。変人扱いされないために、です。
でも、「自分の心を見ている」など言えば、相手は楽しそうに笑ってくれることでしょう。
この影が、元気にいつまでも動き続ければ良いと思うのです。
3月17日の「影」
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