稲にはそれぞれに遺伝子で定められた品種特性があります。
龍の瞳の品種名である「いのちの壱」は、2000年に私が偶然に発見して、研究しながら広めてきました。
2003年4月1日付で農林水産省に品種登録を出願して、2006年7月13日に「いのちの壱」として品種登録されました。
私が「コメオタク」であったことから、試験栽培と出願申請の書類は一人で行いました。
「龍の瞳」、「いのちの壱」ともに私が命名者です。
翌年に「天の声」により、育成権が消滅しました。
ですから、いのちの壱は自由に作ることができます。
いくら「いのちの壱」であっても、「龍の瞳」の商標は弊社が所有しているため、弊社が契約していない生産者が「これは龍の瞳です」、とか「龍の瞳と同じです」と言って
販売することはできません。
弊社では2003年産の原原種を管理しているために、今弊社の契約以外で栽培されている「いのちの壱」は、もともとの性質を引き継いでいるのか不明です。
今日は、コシヒカリと龍の瞳(品種名・いのちの壱 以下同じ)との比較です。
コシヒカリの分けつ(株分かれ)は龍の瞳と比べると旺盛です。
龍の瞳は、千粒重(玄米1000粒の大きさ)が32.0g程度ありますが、コシヒカリは22.0g程度です。
ですから龍の瞳は、粒をたくさん付けなくても良いことが分かります。また、粒を付けすぎると日光の当たる量は同じなので、粒の肥大が妨げられるのです。
コシヒカリの田んぼは右が19本、左が12本の分けつでした。龍の瞳の田んぼは、左が8本、右が4本でした。随分と違いますね。
コシヒカリの田んぼは化学肥料なので、養分をすぐに吸い上げます。龍の瞳は、有機質肥料で栽培しているので、生長は緩慢です。
これからも順次、米について解説していきたいと思います。
ご質問がある方は、info@ryunohitomi.jp まで。また、龍の瞳への叱咤激励も鶴首して待っております。
できるだけ、プログを通してお答えしたいと思います。
こしひかり(宮田地区) 6/10 龍の瞳(宮田地区) 6/10
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