米袋の真空装置が商談会で展示されていました。
何のために真空にするのかということですが、お米は空気に触れると酸化していきます。
酸化は古米臭の増加や白米そのものの劣化につながるのです。
ところで精米になっても表皮には旨み成分が少しは残っています。この旨み成分は、亜糊粉層、あるいはアリュウロン層と言います。いわば米ぬかの部分です。残念ながら、精米時にはほとんど除外されてしまいます。
亜湖紛層には、発芽時に必要な酵素がたくさん含まれています。籾は10日以上真水で浸漬させて、吸水を促します。そうするとふっくらとしてきます。同時に 亜湖紛層に含まれている酵素が働きだして、10日から一週間程度の間、デンプンを変化させ根や芽に栄養分として送るようになります。
玄米食を私がお勧めするのは、栄養分がしっかりと詰まったこの亜湖紛層(米ぬか部分)を食べていただきたいからです。ただ、今までの玄米では表皮がロウ成分で覆われていて、ゴワゴワして食べにくかったのです。
それを改善したのが弊社が8年前から発売している「つやみがき米」なのです。ロウの部分には、玄米の発芽を押えるアブシジン酸という「あく」が含まれてい て、これが体に悪いとも言われています。そこで、表皮を磨いて形と栄養は玄米でありながら触感は白米に近い製品として製造したのが「つやみがき米」なの です。
弊社 ではこのつやみがき米の賞味期限を延ばすようにと、3合パックのみですが真空装置にかけて販売しております。昨年、トーヨーライス様が「ロウカット玄米」 を発売されました。とても人気のようで販売も好調とのことで何よりです。私もトーヨーライス様同様に、この製品を「国民食」にすべく、努力したいと思いま す。
キューブ型の真空パック製造については、検討をしていきたいと思っています。
真空装置
真空パックの製品
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