イネカラバエの被害

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 イネカラバエという体長3~4ミリのハエがいます。
 私は見たことがないのですが、黄色のハエだそうです。
 イネ科雑草の葉鞘の中で越冬して、6月ごろ水田に現れます。
 葉裏に卵を産み付け、幼虫が幼穂の上部を食害するのです。
 龍の瞳は、イネカラバエの食害を受けやすい品種なのです。
 きっと美味しいからなのだと思っています。
 イネカラバエに食害された穂
20160814-1
1.生態
(1)年2回発生する。
(2)イネ科雑草(ヌカボ、スズメノテッポウなど)の葉鞘の内側に潜入して越冬する。
(3)成虫は体長3〜4mm程度の全体に黄色のハエで、6月中句より水田に現われる。
(4)卵は青味をおびた白色で細長く、主に葉裏の葉脈と葉脈の間に点々と産みつけられる。
(5)幼虫は小さなウジで、イネの生長点付近に食入し、傷葉・傷穂をつくる。
2.被害
(1)穂への加害は幼穂のときに行われるので、出穂と同時に傷穂がみられる。傷穂では多くの籾が空粃となり、大発生すると減収率が高い。
(2)傷穂は主に畦畔際の株に多く発生し、被害をうけたイネは全般に稈長が短かく穂長も短かい。
(3)傷穂で出穂したイネの止葉は、変色して葉先がロールしている。

発生要因
1.冬が温暖で積雪期間が短かい年は、幼虫の生存率が高く発生が多くなる。
2.全般に平野部より山間、中山問に発生が多い。
3.6月中・下旬に好天が続くと、産卵が多くなる傾向がある。
4.生育量の大きい葉色の濃いイネに多く集まる傾向がある。
5.イネの品種によって幼虫の食入後の死亡率に違いがあり、抵抗性の弱い品種では被害が出やすい。
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